夕食も食べ終えて、亜樹達の帰りの電車もあるので早めに解散することになった

自分の分は自分で払うって言ったのに、星夜にやんわり断られ夕食は奢って貰う形になってしまった

…本当の彼女でもないのに
申し訳ないなぁ


「じゃ、美空。また4人でWデートしようね!」

「あ…うん。そうだね」


別れ際に亜樹が楽しそうに言ったが、私は微妙な返事をした

"また"なんて無い
私と星夜は今日までの限定恋人だから


「じゃ、行くね!バイバイ美空!」

「うん、またね。バイバイ」


別れの挨拶を済ませると亜樹と穂士は改札の向こうへと消えて行った

見えなくなったのを確認して、星夜に向き直る


「ありがとう、星夜。私の変なお願い叶えてくれて」


これで、星夜ともお別れ
限定彼氏のタイムリミット