ち、近いよ…

肩が触れる距離
手も少しぶつかりそうで
互いの呼吸が聞こえる

「………っ!?」

ぎゅっと暖かいなにかが
手を触れる
それは柔らかくて暖かくて
先が長い……


望月君の手



「触るの三回目だな…」
「っ!!…は、恥ずかしいこといわないでっ!」

あたしが怒ると
ごめんごめんと言っただけで
離す気は無いみたいだった