追試は見事合格

あたしが部屋で
プリント整理をしていると
瀬戸先輩が怒って入ってきた

「だーーーーっ!!」
「五月蝿いぞ純」
「だってだってっ!!
あいつがまた再追試だから
僕の仕事溜まってるんだよっ!!」

そう
滝本君がまた再追試なのだ
勉強を教える先輩の机は
まだ手のつけられてない
大量のプリントでいっぱいだった


「あははは……
あたし合格して良かった…」
「まぁ次で受かるって」

洋汰君が笑いながら
先輩の肩を叩く

「…笑い事じゃないよ…」



先輩の溜め息が聞こえた