満月の兎



「………っ…う…」

視界がぼやけ目の前がよく解らない
あたし何で泣くの……?

「っ!……」

わたわたと望月君が慌てる

「ごめっ…な……さっ…い
うー…ひっく……ふぇ…っ…」

ボロボロと零れ落ちる涙

「あたっ……しの……こ、と
き、ぎらいだよ……ね……」


望月君はびっくりした顔で
あたしを見た