満月の兎


痛くはなかった
むしろ柔らかい……?

「っ!………い、痛くない…?」

目の前は黒い布でいっぱいだった

「…………。あ………」

そろそろと目線を上にあげていくと
望月君の顔があった

「ご、ごめんねっ!!
け、怪我無いっ!?」

私が触れようとすると
彼が後ずさった

「…………」

怒ってるよね……