満月の兎


「あっあたしねっ!!」

窓の格子から身を乗り出し
望月君に声をかける

伝えたい…
ありがとうって…

「えっと……ね、えーっと…」

纏まらない頭の中
困っていると手が試験用紙で滑った

「ぎゃあっ!!!?」



「ばっ……っ!」