満月の兎



その日から望月君や有馬さんが
勉強を教えてくれた
二人とも教えるのが凄く上手い

瀬戸先輩は滝本君についているが

よく脱走している

* * *

「…が……で、って
聞いてるか??」
「……有馬さん…
頭のキャパが一杯です……」


ぶっとうしの2時間
洋汰君が笑いながら
お茶を出してくれた

「赤点取るとか珍しいよな」
「色々あっての大失態だ……」

いつもは普通なんだ
普通過ぎて成績オール3とかね