満月の兎


なのに、だ

「おぃっ!!」
「ひっ!!」

望月君が凄く怒っている
ただ怒っている理由が分からない

「お前この糞忙しい時期にやってくれたな」

ピキピキッと彼の筋が鳴る
眼光は鬼のように光っていて
人を殺せそうだ
そしてただただ怖かった

「あた、あたし何もしてないですよっ!!」