「…………………」
「ののちゃん
顔死んでるよ」

「……………終わんない
プリントまだあります??」


「あるねぇ………
笑えない笑えない」
「何でこんなにあるんですか………」

楓香は諦めの目でプリントを片付けていく
一向(いっこう)に減らないプリントを見て
純は楓香の頭を撫でた

「ごめんね……
蓮のバカが休んだりするから」
「蓮って体育科の滝本君ですか?」
「そうそう
体育バカの滝本蓮(たきもと れん)」
「あの人学校来てましたよ」



あたしの一言で後ろらへんから
不吉な音が続いた