満月の兎


「あぁ野々原さん
おはよう」

ニコリと微笑む一夜だが
一夜が座っている位置はいつもと違う楓香の隣だった

「いやいやあなた
そこ田中君の席だからっ!!」
「田中君に変わって貰ったんだ」

いつもより盛大に爽やかになっている
ていうか、田中君っ!?

「まぁそう言うことだから」

田中君はフイッと
あたしから目を反らした



そんなっ!!田中君っ!!
あなたが頼りだったのにっ!!