それからというもの
彼はあたしについて回った
ご飯を食べるときも
移動時間の時もはたまたトイレの時も
すいません
流石(さすが)に嘘です……
たった数日であたしの中の望月君は
‘変人’になった
「……美加ちゃん
あたししんどいよぉ……」
「えっ?
熱ある?ちょっと顔色悪いよ?」
「………ますますしんどくなってきた…」
「保健室行く?」
「行きたくない……」
「楓香?
意地張ってると倒れるよ?」
「……怖いこと言わないでよー…」
机に突っ伏(つっぷ)しているとじんわりとした冷たさが気持ちいい
「あたしこのまま死んでもいい」
「あんたの方が怖いわっ!!」
ぺしりと頭をはたかれた

