そんな事が数日続き望月君とは
余り話せず廊下を歩く

「……が好きです」

途切れ途切れに聞こえる声
それは確かに好きと言った

あ゙ー…告白現場じゃん

罪悪感と好奇心とが混ざり合う
告白された相手はまだ黙っている
こっそりと覗けば相手は見たことある姿

きっちりとネクタイを締め
書き物をする時にかける黒縁メガネ
長めの前髪はさらさらと揺れる

「えっと…」

望月君だった
驚きが隠せず慌ててその場から走り出した