「ふわぁ…
眠いよー…」

大きな口を開け欠伸(あくび)をした

「楓香??
欠伸なんて珍しいね?」
「美加ちゃん…
おはよぉ…」

眠い眼を擦(こす)りながら美加を見上げる楓香

「そんなんで今日の体育大丈夫?」
「うーん…
極力(きょくりょく)頑張るよ」


それもこれも望月君のせいだー…

こんな日に限って眩しいくらい
降り注がれる日の光が憎たらしかった

けれどこの後の暗闇を吹き飛ばすくらいに眩しかったのを
あたしははっきりと覚えているー……