キィ…

昼休みの騒がしい喧騒の中
あたしは屋上のドアを開けた

「先にいたんですか…」
「うん、なんかそわそわして、ね…」
「……」
「……いいたいことは大体分かってるよ
ただ僕は君の心に触れたかった…」
「……っ先輩…」
「悲しそうな顔させたくなかったから…」
「……あたしは、先輩とはっ…」

声が震える
嫌だ、泣きたい、泣いちゃ駄目だよ…

「うん…」

先輩が困った顔で微笑んだ瞬間
あたしには泣くな、泣きたいのは先輩なんだよと思っちゃたんだ…
だからかな…

「…付き合えません。ごめんなさい…」