あの日から兄が毎日送り迎えをしてくるけど何故送り迎えをするのか分からない
「もー…いい加減生徒会行きたいんだけど……」
「お兄ちゃんそんな部活許可してないよ」
「あんたのそんなとこ大嫌い」
「え~大好きって?
お兄ちゃん照れるな~」
アホが、と山の向こうに光る太陽を見る
「なんで送り迎えしてんの…」
「ん~?
そりゃ自分の妹が投票で一位になったら心配だよ
誰かに嫌がらせされてないか、とかね」
妹を溺愛していなければ
妹思いの優しいお兄ちゃんなのに…
そんな事あるはず無いよね、と
少し紅くなった顔を紛らわすために
お茶を飲んだ