「……はぁ…
しゃあねぇな」

呟いた一夜は楓香の手を引っ張り立たせる

「えっ……?
な、何??」
「家まで送ってやるよ」

そう呟いた一夜は楓香を抱き上げる

「ぎゃあっ!!
……な、何してるんですかっ!!」
「おぶるよりこっちの方がはぇから」
「だ、だからって!!」
「がたがたうるせぇな……
ほら、行くぞ」

楓香を抱(かか)えたまま一夜は走り出した