満月の兎


「あー…堅苦しい
お前見てた?」
「うん。見てたよ」
「ふーん…誰見てた?」
「えっ、と瀬戸先輩達かな?」
「………俺じゃなくて??」

………ふぇ?
あのっ!!小首傾げてこっち見ないでっ!!

しょんぼりとあたしを下からのぞき込み小首を傾げてくる望月君に
あたしは顔が熱くなるのを感じた

「………み…て、た…よ…」

少し震える声でそう告げると
ん、と短い返事で頭を撫でてくれた


ずるい……ずるい
そんなに優しくされたら勘違いする…

けどそれを口に出さないあたしは
もっと……ずる賢いね………