そんな事はどうでも良くて
体育館で始まる人気投票に足を運んだ

* * *
体育館の隅にいると見知った声がした

「相変わらずな多さだな」
「あれ望月君?壇上あがらなくていいんですか?」
「んー、気が向いたらあがる」

ほんと自由気ままだな、あんた

「まぁ殆ど変わんねぇよ」
「え?」

何もないと返されたがいつも滑舌の良い望月君の声が聞き取れないのは珍しい
時計を見るとちょうど開催時間になった