逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜





今日もいつも通りの時間、私の家。




「おはよう。」




要路の微笑みで少し癒される。




私も苦し紛れな笑みを返しておいた。





「今日試験だなぁー。」




歩きだした途端、郁斗の腕が私の肩にまわされる。




「・・・うん」




私は郁斗の言葉にテキトーに反応した。




ここ数日、かなり頭をつかった。




会ったら何を言おうか。




また普通に喋れるようになる?




それに、修をフッた私はどう羽美にこれから接すればいいの?




あからさまな応援をしたら嫌味に思われるし・・・?




ああ、それに試験もあるし。




ショーだってあるし。




いい動きや表情が出来るかすごい不安で。




鏡を見ればなんだか肌が垂れ下がって見えるし。





内蔵に鉛でも積まれてるんじゃないか、ってくらい怠いし。





そんなことをダラダラ思ってたら今日が来た。





ズーン、そんな風に私は自分の靴ばかり見てしまう。




はぁ・・・。




するとその瞬間、




プニ、





そんな効果音がピッタリであろう、私の頬に何か細い棒状の物がつっささった。




・・・んぇ?




顔を動かすのも怠い私は目だけそっちに向けた。




そこには茶色い髪。




私の頬には誰かの指か。




郁斗だ。




まぁ、普通に考えたら郁斗なんだけどさ。




「・・・なに。」




私はこれ以上ないくらいの低音で言った。




郁斗は眉間にシワをよせて何やらこっちを見てくる。




私はその視線に不快感を抱く。




・・・だから何なの。





私は鼻からため息を吐く。





「おまえ、肌荒れすぎ・・・!



どうやったらあんな肌が一気にこんなになんだよ・・・!?



何食った?」




「覚えてない。てか春雨くらい。」





「洗顔は?」





「してる」




「スキンケアは?」




「・・・してないかも」





「睡眠時間は?」




「・・・気付いたら朝になってた。」




「おま、それヤバいぜ。




ビタミンちゃんととれよ馬鹿め。



食えねぇならせめてみかん一個とかよー。




睡眠時間ないとかありえないかんなおまえ・・・!」




後で食いもん買ってきてやっから、




と郁斗は私の髪を撫でた。