逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜





私はお昼の時間を要路と共に過ごしていた。




羽美の席をとって一人で待っていたらそこに要路が来たから。




まあいくら待っていても羽美は来なかったからいっかー、と私は要路に席を譲り渡した。




「皆いないんだな。」




「うん・・・」




「何かあったのかい?




あ・・・、郁斗のこととかかな・・・?」




要路は首を傾げて私を覗き込む。




・・・あ。




郁斗のこととか忘れてた。




正直、旬や修との事の方が記憶に新しい感じがした。




郁斗との事は完全に上書き保存済みだった。





けど、




「まぁ、そんなとこ。」




私は呆れたような表情をつくってプチトマトをぱくり。




甘酸っぱ・・・。





それからは要路と三日目の自由行動について話を進めた。




それと今日の午後の事をお互いに教え合ったり。





そうこうしている内にお昼は完食。




ああ、自分、こんなに心は傷ついているのにご飯は食べれるのね・・・。




自分ののんきさに少しうなだれた。




そして要路とわかれ、モデル科はモデル科の集合場所に集まった。





すると見覚えのある金髪が目の先をちらついた。




「あ、羽美!」




私はその肩を引き止めた。




いつものように、けだるげに首をゆるりとまわす。




「もー、お昼の時間どこ行ってたの?



なにげに心配してたよ?」




私はそう言ったが羽美は顔を曇らせている。




正確に言うと、私の顔をみた瞬間に顔が曇った。





「・・・え、ああ。ごめんねー?」



羽美は笑みを浮かべる。




いつもの調子か、




と思ったけど、なんだか笑顔が苦しそう。




何か、暗い?




体調悪いのかな・・・。





「だいじょ・・・「はい、モデル科の皆さん移動よ。



後に続いてついてきてー。」




大丈夫?私がそう声をかけようとした時、



先生が私の言葉を遮った。




ああ、なんて私達はキビキビ歩きだす。





会話はそこで途切れた。