逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜





そして私はある事にひっかかる。



第三者・・・?




んん・・・?




何か口ぶりから、当事者が二人いる感じがするんだけど・・・。




私は生唾をのみこんだ。





「・・・俺さ・・・」




修が口を小さく開く。




視線は下へ向いている。





「・・・失恋した・・・」




その言葉を空気に溶かす修。




ガクリ、そう肩を落とした。




・・・え?





私は固まった。




何て言った今。




しつ、れん?





シツ、レン?




失、恋・・・?




失恋・・・?





え、あの好きな人に好きですって言ってフラれる、あの失恋・・・?




え、え、え・・・。




これ喜んでいいの?




それとも好きな人・・・が傷付いているんだから私も傷付く感じなの?




私はしばらく何も言えずに頭の中で悶々と考えていた。




「・・・何か言ってくれよー」




ふは、と口元だけに笑みをのせる。




目元は、笑えてない。




私はその切なげな表情にズキンと胸が裂かれたような気がした。




頑張って、無理してる。





「えと・・・あ・・・。




誰に失恋したの・・・?」




動揺でそんな言葉がポロッと出てしまった。




今、その人の事は思い出したくないはずなのに。




あー、何テキトーに言ってんの自分・・・!




もっと後先考えて発言するべきだった・・・!




自分の失敗に目をギュッとつぶる。




「・・・美里。」





そんな二語が耳に入ってきた。





私が混乱している間に。




私は無意識に目を開いた。




・・・へ?




本日二度目、また私は固まった。




み、り?




美里?




私の大の仲良しの・・・?




え、嘘。




え、やばいやばい。




私は自分の耳が捕らえた情報が間違いだと信じたかった。




けど・・・、聞き間違えたって事にはならないほど、修はハッキリとその名を言った。





じゃあ、つまりどうゆうことなの?




知らない間に三角関係が出来上がっていたの?




わかん、ないよ・・・。




もし、もし、万が一・・・




美里は修の事が好きでそれを私に隠していたとしたら・・・?