羽美side
午前中のレクが終わってお昼になった。
ご飯はカフェテリアで食べる。
「美里ー、先行っててー」
私の隣を歩く美里に私は声をかけた。
なんだか美里は心なしか元気がないように見えた。
いつも通りの笑顔に見える。
けど、何だか違う感じ。
さっきの郁斗の大袈裟・・・ていうか大胆な告白のせいかなー、と私は予測していた。
私は最近髪が伸びてきてショートヘアからミディアムになりかけていた。
「うっとーしー・・・」
私は美里にカフェテリアに席をとってもらうことにし、
トイレで髪を結んだ。
まだまだ届かない髪をひっぱって二つ結びにする。
美里はなんであんなロングに絶えられるんだろう、
そんな風に鏡を見ながら考えた。
「よし」
私はそう言ってトイレを出てカフェテリアに向かった。
―――――
カフェテリアに着くと、そこまで人口密度は高くなかった。
まあ、このカフェテリアの面積がデカすぎるからなのだけど。
んー、皆はどこかなー・・・。
私はピザとパスタとチーズケーキをのせた皿をトレーにのせてフラフラ歩いた。
んー、ちょっと食べ過ぎ?
まいっか。
すると見覚えのある黒い髪が目に入った。
「あ、修じゃーん」
私は修の隣が空いていたため、せこに腰掛けた。
んん?なんて修は私を見た。
あれ、修ぼっちじゃん。
「皆は?
まだご飯選んでる感じ?」
私はお茶を一口飲んでから言った。
すると修は顔を曇らせた。
「んーん、今日皆バラバラな感じ。」
ヘラッ、と眉を寄せながら笑う。
あれ、何か暗い。
「えぇ?じゃー、美里どこー?」
「さっき要路といたぜ。」
「マジでー?他は?」
「郁斗はここの学校の女の人といた。
で、旬はぼっち」
修は美味しそうな煮込み料理を口に運ぶ。
「ブハッ・・・!
旬がぼっちって何か笑える・・・!」
「あー、何か分かるわ。」
「一人でちびちび食べてる的な?」
「わー、それ超かわいそうな人じゃねーか」
「てかこれ聞かれてたら絶対殺されるねー」
「うわ、こえー」
そう乾いた笑いを二人であげた。


