視線を横に動かせば修の耳が見える。
その耳はすごく真っ赤で。
照れてる・・・。
絶対顔も真っ赤なんだろうなぁ、
なんて微笑ましい気分になった。
いや、でも笑ってなんかいられないな・・・!
だって羽美にライバル出現なわけで・・・。
いや、もしかしたら羽美という可能性も・・・!?
いや、じゃあ何で私を抱きしめてるの・・・?
何がしたいの?
そんなに私が弱っているように見えるのかなぁ・・・。
ムム、と眉をよせる私。
すると修の息を吐く音が聞こえた。
「・・・いいか。
一回しか言わねぇかんな・・・!」
すると修は私を離し、
肩をガッと掴んで見つめてくる。
予想通り、ううん、予想以上に修の顔は真っ赤だった。
私もつられて赤面しちゃう。
誰だろう。
修の好きな子。
羽美だったら私も嬉しいなぁ。
そうだったら両想いだもんね。
なんだかバクバクする。
こんなに人の恋バナで緊張したのは初めてだ。
それだけ、私が羽美の恋愛に親身・・・というか、
自分に当て嵌めているからなのかな・・・?
修の喉がごくんと動く。
言う、そう思った。
「俺が好きなのは・・・
お、・・・あー・・・っと・・・
みっ・・・!
やっぱ無理だぁぁああああっ」
ガッ、と私から顔を背ける修。
廊下にエコーとして修の声が残った。
ガク、私はそんな風にずっこけた。
ちょ、私の緊張返してよ・・・。
私は眉を潜めた。
修は私から顔を背けながらブツブツ何か言っている。
そして数秒してから。
「っ・・・し」
修がうん、と一人頷いた。
そして私を見た。
私と修の目線と目線が絡む。
修の顔はまだすごく赤くて。
そしてすぐに口を開いて言葉を放った。
「俺が好きなのは美里だ・・・!」
修はそう叫ぶような大きな声で言った。
またもやこの声がエコーとなる。
へー、そうなんだ・・・。
って、ん?
・・・へ?
私は目を見開いた。
修は少しカタカタ震えて唇をギュッと噛み締めている。
・・・今、何て言った・・・?
み、り・・・。
美里・・・?
「え、私・・・?」


