どちらもやり方が悪質なのである。


 それに組対四課のデカたちも目を光らせ続けていた。


 いずれどっちに転んだとしても、河村組や大塚会の構成員たちを逮捕すべきであることは目に見えていたので……。


 ヤクザなど社会のゴミである。


 強請りたかりで暮らす悪質な人間たちばかりだ。


 組対四課がいずれはそういった人間たちを大掃除することは分かっていたのだし……。


 警官もバカじゃないので、そういったことは徹底していた。


 何も恐れることはないだろう。


 強盗犯や殺人犯、それにヤクザ者に対抗するため、普段から地下の射撃場で射撃訓練をしたり、柔剣道などを行なったりしていたし、逮捕術も身に付けていた。


 それが刑事たちが身を守るための方法だ。


 危険は常に降りかかってくる。


 そういったことはデカなら誰もが分かっていた。