──────────────── あたしと千尋くんの出逢いは、漫画のようなロマンチックな出逢いでもなかったし、感動できるような劇的な出逢いでもなかった。 だけど、そんな彼があたしを救ってくれたことも。 辛かった毎日を変えてくれたことも、また事実であって。 千尋くんは、あたしの世界を変えてくれた、大切な人。 だからこそ、彼を傷付けることなんて、絶対に嫌だ。 彼を失うなんて、絶対に嫌だ。 でも…… 千尋くん、ごめんなさい。 だけどね、あたしだって苦しいんだよ……。