だけど、それじゃダメなんだよね。 逃げてるだけじゃ、何も解決しない。 そんなの、分かりきったことじゃないか。 逃げちゃダメだ、怖がっちゃダメだ。 いつもみたいに、千尋くんの優しい笑顔が見たい。 千尋くんが何かに困っているのなら、こんな頼りない手でも差し伸べてあげたい。 それがなんでかって聞かれたら、そんなの決まってる。 ただ、ただ、千尋くんのことが大好きだから。 それ以外に理由なんてないんだもん。 きっと、今までも、これからも。