千尋くんがいないのだ。 いつも通りの月曜日。 休み明けで、久しぶりに千尋くんに会えると思ったのに……。 昼休み、いつも通り委員会の仕事で図書室へ向かう途中。 千尋くんに声をかけようと3組に寄ったところ。 「宇治橋くんなら風邪でお休みだよ」 「……っぇえ!?」 衝撃である。 まず、昼休みまで千尋くんがお休みということに気づかなかったことが、彼女として驚きである。