春に恋した2日間

彼は優しい
春の名前がつくように温かい

朝起きて窓から外を眺めながらそう思った
私は彼にずいぶんと心を開いたみたいだ
あの笑顔は人を惹きつける
なんか彼って犬に似てる

そんな事を思いながら服に袖を通した

トントンと階段を降りると
一番上の兄・翔平がいた
「あれ翔平君
朝早いね」
「うん…眠いな…」

話噛み合ってねぇ…

「みゅか。
こーふぃー作っといて」
「いいけど…」

寝起きの翔平君はひどい
イケメンが台無しだ

「あたまいたーい…」

双子の兄・悠と奈留が降りてきた

「おはよー。
悠君牛乳?奈留君は?」

「うん。俺牛乳で」

悠君は寝起きが良い方で翔平君と奈留君は本当にひどい

「ねぇ奈留君何にするの?」
「…女の子…」
「はぃ?」

この人何言ってんだろ??
「女の子…喰いたい…」
「ちょぉぉぉーー!?
朝から下ネタゆぅな!」
「ちょっ!奈留何言ってんの!?」

奈留君と違い純粋な悠君は顔が真っ赤だ

「もぉ顔洗ってきなさい!」

二人を追い出して入れ違いで入ってきた翔平君に朝ご飯とコーヒーを渡す

「あの二人は…」

ブチブチと文句を言っている私に翔平が

「後は俺がやるから仕度しな
出掛けるんだろ?」

と言ってくれた
マジで翔平君は優しい

私の朝の日常はこんな感じだ
春の陽気でみんな呆けてるんじゃあないか?