2人して一緒のブランコに乗った
笑いながらまた話し合った
楽しいときほど時は経つもので
すぐに暗くなった
「帰らなきゃな……」
「…………うん……」
別れたくないよ
けど春を困らせたくない
握った手を放した………
春がチャリに乗るのを黙って見た
「………………」
「大丈夫。
また会いに来るから」
「うん。絶対ね?」
「うん。絶対」
おいでおいでと春が手招きする
「何?」
「最後にプレゼントww」
チュッと音をたて春が頬にキスをした
「っーーー!?」
「バイバイ」
春が遠くなる
その後ろ姿を眺めた
「……ませがきっ!」
私の雪は春雪のように溶けていった

