春が好きだと気づいて1日が経った
会えなかった………いや、会わなかった
怖いから泣きそうだから
春が無理して笑いそうだから
春は公園で待ってたのに
あたしは行かなかった
ごめんね………ごめんね……春…………
一階に降りると悠君が心配そうな顔をしていた
「…………起きたんだ?」
「うん………」
「手紙、来てたよ……」
「……………誰から?」
悠君は少し言いにくそうに言った
「それはゆかが一番分かってるはずだよ」
ポンッと手紙を渡された
まさか………春……?
慌てて手紙を広げた
『明日、引っ越す』
綺麗な字で書いてあった
初めてみた初めて貰った彼の字
「ふっ…………うっ……っ……」
泣いてしまった
ねぇ、言わないままが良い?
私はそれで満足する?
本当に満足する?
私はー………………………

