その日はいつもより早い帰宅だった 「ゆか? お帰り」 笑う翔平君の横をすり抜け階段に行き着く 振り返って翔平君にただいまと告げた ベッドに座り込んだ 辛いの?悲しいの?泣きたいの? どんな感情も出てこない ただまた涙が零れただけ 気持ちがざわつく 私は…… 月の光が綺麗だった………