「……か?ゆかっ!?」
「…え?何?」
「聞いてなかったの?
もしかして体調悪い??」

心配そうに私の頭を撫でる春

優しい…暖かい……

「ううん。へーきだょ」

ヘラリと笑ってブランコに座った

キィーキィーキィー

単調に聞こえる金属音
2人の沈黙が痛々しかった………



沈黙を破ったのは春だった


「俺ね引っ越すんだ……」





「え?」

よく解らなかった
彼が言っていることが

「……いつ?」



私の雪はきっと溶けることはないんだ………………………