隆祐は自分にそんな都合のいいテレポートなどできるのかと自問していた。
(かすみちゃんがもし、心から俺に助けを求めてくれたなら・・・俺は手をとることができるというのか?
もしも、呼ばれもしなかったらどうする?
セイナに託すしかないってことか?
セイナが受け止めきれなかったら・・・?)
隆祐はその日、会社に電話をして体調が悪いので病院に寄ってから出社すると連絡をいれ、四つ葉女子高校へと向かった。
そして、事件は隆祐が学校に到着する前に起こってしまったのだった。
「やめろ!ここには来ないでくれと言ったのに!」
「あなたがいけないのよ。ずっと私をほったらかしにしたままだから、もう我慢できないの。
ここまでしても、あなたはぜんぜん学校から動こうともしないじゃない!
もう、子どもともども飛び降りて、ずっと悪夢を見せてあげる。」
「病院にはいくから、そんなことはするな!」
女はもう聞く耳をもたない感じで、屋上の端へと走り出した。

