そうつぶやく隆一の表情を見て、かすみは顔が熱くなった。
あらためて担任教師が生徒の自分を特別視してると思うと、これからどうしたらいいのかわからなくなる。
「あの、私も学校ではちゃんと生徒しますから、先生も先生してください。
えと・・・うちに食べに来て、ゆっくりしていってくださいね。」
かすみは頭をぺこっと下げて、一目散に廊下へと出て行った。
「やられたな・・・。春川って僕よりも大人だ。
ふふっ、まあ、許可ももらったことだし、家庭訪問も悪くないか。」
その夜、隆一は隆祐にかすみのことを打ち明けて、かすみの返事も得意気に話していた。
「兄貴がかすみちゃんのことを思ってたのはわかってたよ。
だから、食堂に行くのも昼飯時だけにしてるしな。
それにかすみちゃんが兄貴に憧れてるのもわかってた。
案外、近すぎてわからないものだったんだな。」
「おまえ、わかってたならどうして!
もういい。こういうことはやっぱり自分で行動した方がいいってわかった。」
「そうそう。あ~でも待てよ・・・かすみちゃんを姉さんとは言いにくいなぁ。あはははは。」

