かすみは浅葱の今まで見たことのなかった真剣な表情と頭から響くテレパシーの声で話が冗談でも幻でもないと納得した。
「存在してれば・・・って言ったよね。
そのイプリファって国は存在していないってこと?
どうなったの?私の本当の家族のことを先生は知っているの?
北岡先生は何者なの?」
「僕は近衛の隊長みたいな人の親族。
だから戦闘にかけては君よりかは上級な戦い方はできる。
僕も君と同じく子どもの頃にはこの力のせいで悩んだよ。
魔法使いだ、吸血鬼だ、化け物だって迫害寸前な仕打ちもあった。
そんなときは、まだお会いしてはいないけれど、皇帝陛下を目覚めさせれば幸せになれると自分に言い聞かせてきたものさ。
そしてやっと見つけたと思ったら、君が覚醒させてしまっていたというわけだ。」
「隆祐さんが・・・皇帝陛下!私が覚醒させてしまった?
・・・ってことは隆一先生もその国の皇室の・・・?」
「山野辺隆一は普通の人。
2人に血のつながりはないよ。
つながりはないけれど・・・陛下と同じ女の趣味をしていて・・・いや、なんでもない。」
「護衛とかいうってことは、私たちは誰かに狙われているってこと?」

