「べいびー産んだらあかんのやったら、何でするん?」
千彩の素朴な疑問も、愛斗にしてみれば答えに困る質問だ。
晴人ならば上手く切り返せるのかもしれないけれど、如何せん相手は歪みに歪んだ愛斗で。どうしたものか…と答えあぐねる愛斗に、千彩はグッと身を寄せて詰め寄った。
「何で?」
「何で?って言われても…」
「マナは何でセナとするん?」
そう堂々と問われても、その理由を口にするのはどうにも憚られて。
けれども、千彩がそれで納得するはずはない。
じっと愛斗を見つめながら答えを待つ千彩から視線を逸らし、チラリと部屋を見渡して、聖奈が出て来る気配が無いことを確認して愛斗は渋々口を開いた。
「すると、セナが俺のものだって実感するから…かな」
「俺のもの?」
どうにも危ない思考をしていることを愛斗自身もわかっているだけに、聖奈に問われたとて正直に想いを口にすることはない。
けれど、今目の前で首を傾げているのは千彩で。
千彩ならば受け止めてくれる。そんな気がして、愛斗は言葉を続けた。
「人間って、別々の生き物でしょ?それぞれ個人」
「うん」
「だから、絶対同じにはなれない。でも、体の関係を持つと、自分を全部受け入れてもらえてる気がする」
「受け入れる?」
首を傾げる千彩に、出来るだけ難しい言葉は使わないように愛斗は言葉を選ぶ。
「許されるって言うか…そう、ずっとギュッて抱き締められてる感じがする。セナと俺は違うはずなのに、その時だけは同じになれる気がするんだ」
「はるもそうかなぁ?」
「さて、どうでしょう」
自分を基準に物事を考えるわけではないけれど、多かれ少なかれそんな想いを抱くのではないだろうか。だから、確かめるように何度も体を重ねる。
「噛むのは?」
「え?」
「マナ、セナのこと噛んだでしょ?」
痛いところを突かれ、思わず「うっ…」と口ごもる。
それでも首を傾げている千彩に、愛斗は諦めて想いを白状した。
千彩の素朴な疑問も、愛斗にしてみれば答えに困る質問だ。
晴人ならば上手く切り返せるのかもしれないけれど、如何せん相手は歪みに歪んだ愛斗で。どうしたものか…と答えあぐねる愛斗に、千彩はグッと身を寄せて詰め寄った。
「何で?」
「何で?って言われても…」
「マナは何でセナとするん?」
そう堂々と問われても、その理由を口にするのはどうにも憚られて。
けれども、千彩がそれで納得するはずはない。
じっと愛斗を見つめながら答えを待つ千彩から視線を逸らし、チラリと部屋を見渡して、聖奈が出て来る気配が無いことを確認して愛斗は渋々口を開いた。
「すると、セナが俺のものだって実感するから…かな」
「俺のもの?」
どうにも危ない思考をしていることを愛斗自身もわかっているだけに、聖奈に問われたとて正直に想いを口にすることはない。
けれど、今目の前で首を傾げているのは千彩で。
千彩ならば受け止めてくれる。そんな気がして、愛斗は言葉を続けた。
「人間って、別々の生き物でしょ?それぞれ個人」
「うん」
「だから、絶対同じにはなれない。でも、体の関係を持つと、自分を全部受け入れてもらえてる気がする」
「受け入れる?」
首を傾げる千彩に、出来るだけ難しい言葉は使わないように愛斗は言葉を選ぶ。
「許されるって言うか…そう、ずっとギュッて抱き締められてる感じがする。セナと俺は違うはずなのに、その時だけは同じになれる気がするんだ」
「はるもそうかなぁ?」
「さて、どうでしょう」
自分を基準に物事を考えるわけではないけれど、多かれ少なかれそんな想いを抱くのではないだろうか。だから、確かめるように何度も体を重ねる。
「噛むのは?」
「え?」
「マナ、セナのこと噛んだでしょ?」
痛いところを突かれ、思わず「うっ…」と口ごもる。
それでも首を傾げている千彩に、愛斗は諦めて想いを白状した。

