莉良を迎えに行くと出て行った龍二を見送り、愛斗は玄関でこっそりとため息をつく。帰って来てから二時間は経つというのに、未だあの頑固者母娘は押し問答を続けていて。
どうにかしてくれよ…と、愛斗は思わずメーシーに助けを求めたくなった。
「いい加減わかってください」
「だってちさママになりたいもん!」
「ママならもうなってるじゃないですか。ちーちゃんはセナのママです」
「そうやけど…そうやけどそうじゃなくて!」
「わけのわからないことで困らせないでください」
「わけのわからんことじゃないもん!」
この母娘を見ていると、「どちらが母親だ…」と疑問視したくなることが多々ある。今日も今日とてそれを噛み締めている愛斗は、向かい合って膨れっ面をする女二人にやれやれ…と肩を竦めた。
「いい加減にしろ、二人共」
「だってちーちゃんが!」
「だってセナが!」
「はい。はーい。もうわかったから。セナ、取り敢えず着替えてこい」
「うー…はい」
頑固者の聖奈も、愛斗の言葉には逆らえない。
いや、逆らう気など微塵も無い。
渋々部屋に行く聖奈を見送り、愛斗はぶぅっと頬を膨らせた千彩の隣を陣取った。
「ちーちゃん、セナを産む時に大変だったんでしょ?」
「…うん」
「今回はそうじゃないとは限らないよ?」
「でも…っ」
「ハルさんもセナも心配してるんだって。皆ちーちゃんが好きだから」
おかわりのプリンを差し出され、千彩は俯きながらそれを受け取った。
どうにかしてくれよ…と、愛斗は思わずメーシーに助けを求めたくなった。
「いい加減わかってください」
「だってちさママになりたいもん!」
「ママならもうなってるじゃないですか。ちーちゃんはセナのママです」
「そうやけど…そうやけどそうじゃなくて!」
「わけのわからないことで困らせないでください」
「わけのわからんことじゃないもん!」
この母娘を見ていると、「どちらが母親だ…」と疑問視したくなることが多々ある。今日も今日とてそれを噛み締めている愛斗は、向かい合って膨れっ面をする女二人にやれやれ…と肩を竦めた。
「いい加減にしろ、二人共」
「だってちーちゃんが!」
「だってセナが!」
「はい。はーい。もうわかったから。セナ、取り敢えず着替えてこい」
「うー…はい」
頑固者の聖奈も、愛斗の言葉には逆らえない。
いや、逆らう気など微塵も無い。
渋々部屋に行く聖奈を見送り、愛斗はぶぅっと頬を膨らせた千彩の隣を陣取った。
「ちーちゃん、セナを産む時に大変だったんでしょ?」
「…うん」
「今回はそうじゃないとは限らないよ?」
「でも…っ」
「ハルさんもセナも心配してるんだって。皆ちーちゃんが好きだから」
おかわりのプリンを差し出され、千彩は俯きながらそれを受け取った。

