「まず・・・・・・佐吉は、お前さんと一緒に、長の家の病人を引き取って、山ん中の小屋で面倒見てたそうだな?」
こくん、と小菊が頷く。
「初めは面白半分で、お前さんにちょっかい出してただけだったんだろ?」
「そう・・・・・・でしょうね。佐吉さんは格好良かったから、話しかけられるとどきどきして、上手く喋れなかったんですけど。それが面白がられてるって、冴さんが怒ってました」
「はぁ、あんな小僧が格好良いのかい。あんたもまだまだ、小娘だねぇ。男の価値は、そんなこっちゃないよ」
狐姫が、千之助にしなだれかかりながら言う。
目の前でぺとりと千之助に引っ付く狐姫に、小菊はまた赤くなる。
ただ引っ付いただけでも、色事に長けた狐姫太夫の仕草は、色っぽく艶めかしい。
小菊などは、目のやり場に困ってしまう。
「何百年と年を重ねてきた俺っちらと一緒にしちゃあ、可哀相だぜ。小菊ぐれぇの娘なら、奴に惚れたって、おかしくねぇわな」
はは、と笑い、千之助は小菊の淹れたお茶を啜った。
「お前さんは、初めっから、あいつが好きだったのかい?」
頬を染めたまま、小菊は少し首を傾げた。
「・・・・・・わかりませんが。格好良い人だな、とは思ってました。でも冴さんが、あいつはろくでもない奴だって、口を酸っぱくして言ってましたし、やっぱり、夜這いがどうのこうのっていう話を聞くと、あたしもいい気はしませんし」
ごにょごにょと言う。
こくん、と小菊が頷く。
「初めは面白半分で、お前さんにちょっかい出してただけだったんだろ?」
「そう・・・・・・でしょうね。佐吉さんは格好良かったから、話しかけられるとどきどきして、上手く喋れなかったんですけど。それが面白がられてるって、冴さんが怒ってました」
「はぁ、あんな小僧が格好良いのかい。あんたもまだまだ、小娘だねぇ。男の価値は、そんなこっちゃないよ」
狐姫が、千之助にしなだれかかりながら言う。
目の前でぺとりと千之助に引っ付く狐姫に、小菊はまた赤くなる。
ただ引っ付いただけでも、色事に長けた狐姫太夫の仕草は、色っぽく艶めかしい。
小菊などは、目のやり場に困ってしまう。
「何百年と年を重ねてきた俺っちらと一緒にしちゃあ、可哀相だぜ。小菊ぐれぇの娘なら、奴に惚れたって、おかしくねぇわな」
はは、と笑い、千之助は小菊の淹れたお茶を啜った。
「お前さんは、初めっから、あいつが好きだったのかい?」
頬を染めたまま、小菊は少し首を傾げた。
「・・・・・・わかりませんが。格好良い人だな、とは思ってました。でも冴さんが、あいつはろくでもない奴だって、口を酸っぱくして言ってましたし、やっぱり、夜這いがどうのこうのっていう話を聞くと、あたしもいい気はしませんし」
ごにょごにょと言う。


