「さすがに俺っちも、無傷じゃ済まんかったけどな。伯狸楼は焼け落ちた。関係ねぇ遊女や下働きは逃がしたが、裏に関わってた奴らはお陀仏さ」
そう言って、布を巻いた腕を翳してみせる。
小菊はそれを見、ついでに狐姫にも視線を移した。
「ね、姐さんもお怪我を?」
「ああ、まぁね。あちきは旦さんを守っただけだけどね」
しばしぽかんとした後、小菊は深々と頭を下げた。
「ご迷惑ばっかりおかけして、申し訳ありません」
「ん~まぁ、お前さんは一応客だからなぁ。とりあえずは、そうだな・・・・・・。身体はどうだ? 怪我はしてねぇようだったが」
少しぼかして言う千之助に、ぴく、と小菊の身体が強張った。
千之助よりも狐姫が、目ざとく気づく。
少し小菊に近づき、ひくひくと鼻を動かす。
「・・・・・・あんたぁ・・・・・・」
呟いた狐姫に、小菊は過剰に反応した。
膝に置いた手は硬く握りしめられ、表情も硬くなる。
「・・・・・・犯されたんだね」
できるだけ柔らかく、だが直球で、狐姫は静かに言った。
千之助の片眉が上がる。
そう言って、布を巻いた腕を翳してみせる。
小菊はそれを見、ついでに狐姫にも視線を移した。
「ね、姐さんもお怪我を?」
「ああ、まぁね。あちきは旦さんを守っただけだけどね」
しばしぽかんとした後、小菊は深々と頭を下げた。
「ご迷惑ばっかりおかけして、申し訳ありません」
「ん~まぁ、お前さんは一応客だからなぁ。とりあえずは、そうだな・・・・・・。身体はどうだ? 怪我はしてねぇようだったが」
少しぼかして言う千之助に、ぴく、と小菊の身体が強張った。
千之助よりも狐姫が、目ざとく気づく。
少し小菊に近づき、ひくひくと鼻を動かす。
「・・・・・・あんたぁ・・・・・・」
呟いた狐姫に、小菊は過剰に反応した。
膝に置いた手は硬く握りしめられ、表情も硬くなる。
「・・・・・・犯されたんだね」
できるだけ柔らかく、だが直球で、狐姫は静かに言った。
千之助の片眉が上がる。


