「「「うわぁっ!」」」
全員が悲鳴を上げる。
おや、と千之助は、微妙に変わった室内の空気に眉を顰めた。
千之助が付けた火は小さな火だったが、それはみるみる生き物のように伸び、刺さった箇所から男たちの身体を舐める。
炎に巻かれ、男たちが絶叫しながら転がり回った。
「・・・・・・九郎助か」
そういえば、おさんがいない。
最も厄介だと思っていたおさんは、どうやら一足先に九郎助狐にとっ捕まったようだ。
どこぞで二匹は、周りに遠慮無く格闘しているのかもしれない。
炎が九郎助の力に反応し、千之助が加えた以上の力を発揮しているようだ。
「へ。この花街で、そんな所業が許されるとでも思ってたんかい。前に喉食い破られたくせに、懲りねぇからこんな大事になるんだぜ」
運良く矢に当たらなかった楼主が、はっとしたように顔を上げた。
「外道な商いに、阿片に殺しか。天罰が下っても、仕方ねぇよなぁ?」
にやりと笑いながら、千之助が突き出した手を、楼主は震えながら見つめた。
楼主の目の前で、千之助の指が鳴る。
ぽっと、手の平に火が灯った。
「ひっ」
楼主が顔を引き攣らせて後ずさった。
その分、千之助は前に出る。
全員が悲鳴を上げる。
おや、と千之助は、微妙に変わった室内の空気に眉を顰めた。
千之助が付けた火は小さな火だったが、それはみるみる生き物のように伸び、刺さった箇所から男たちの身体を舐める。
炎に巻かれ、男たちが絶叫しながら転がり回った。
「・・・・・・九郎助か」
そういえば、おさんがいない。
最も厄介だと思っていたおさんは、どうやら一足先に九郎助狐にとっ捕まったようだ。
どこぞで二匹は、周りに遠慮無く格闘しているのかもしれない。
炎が九郎助の力に反応し、千之助が加えた以上の力を発揮しているようだ。
「へ。この花街で、そんな所業が許されるとでも思ってたんかい。前に喉食い破られたくせに、懲りねぇからこんな大事になるんだぜ」
運良く矢に当たらなかった楼主が、はっとしたように顔を上げた。
「外道な商いに、阿片に殺しか。天罰が下っても、仕方ねぇよなぁ?」
にやりと笑いながら、千之助が突き出した手を、楼主は震えながら見つめた。
楼主の目の前で、千之助の指が鳴る。
ぽっと、手の平に火が灯った。
「ひっ」
楼主が顔を引き攣らせて後ずさった。
その分、千之助は前に出る。


