「ったく牙呪丸。気ぃつけてくれよ。小菊まで殺っちまっちゃ、乗り込んだ意味がねぇだろうが」
しん、とした室内に、どこかのんびりとした声が落ちた。
男たちの視線が、部屋の片隅に佇む千之助に集中する。
「こ、小間物屋・・・・・・」
男たちの中にいた、一人だけやけに身なりの良い小太りの男が、驚愕の声を上げた。
「おや、廓主自らお仕置きか。あんたも、とんでもないモンに手ぇ出したもんだなぁ」
小太りの男に向かって、千之助が言う。
「いくら非道が売りの裏見世だって、阿片を使うなんざ、外道も外道だぜ」
ひく、と楼主の顔が引き攣る。
蒼白になり、一歩、千之助に近づいた。
「な、何でそんなことまで知ってる。お前、まさか下っ引きだったのか?」
下っ引きとは岡っ引きの手下、つまり奉行所の手先である。
明らかに狼狽えて言う楼主の言葉に、周りの男たちが騒ぎ出す。
裏見世だけでなく、阿片のことまで奉行所に知れたら、身の破滅だ。
しん、とした室内に、どこかのんびりとした声が落ちた。
男たちの視線が、部屋の片隅に佇む千之助に集中する。
「こ、小間物屋・・・・・・」
男たちの中にいた、一人だけやけに身なりの良い小太りの男が、驚愕の声を上げた。
「おや、廓主自らお仕置きか。あんたも、とんでもないモンに手ぇ出したもんだなぁ」
小太りの男に向かって、千之助が言う。
「いくら非道が売りの裏見世だって、阿片を使うなんざ、外道も外道だぜ」
ひく、と楼主の顔が引き攣る。
蒼白になり、一歩、千之助に近づいた。
「な、何でそんなことまで知ってる。お前、まさか下っ引きだったのか?」
下っ引きとは岡っ引きの手下、つまり奉行所の手先である。
明らかに狼狽えて言う楼主の言葉に、周りの男たちが騒ぎ出す。
裏見世だけでなく、阿片のことまで奉行所に知れたら、身の破滅だ。


