始末屋 妖幻堂

「その、いなくなった奴らは? いなくなっただけなのか? 死体になって見つかったとか?」

「いなくなったままだよ。神隠しっていうの? そんな感じ」

「家族は?」

「いない。元々うちで働いてた人らは、親が亡くなっちゃったり、他の土地から流れてきた、いわば寄る辺ない子らだったんだ」

 だから里のことも、すんなり受け入れたのだという。

「言ってしまえば皆、うちを出たら行くところがないもの。だから、その分ちゃんと働いてくれるの。・・・・・・あ!」

 冴が、何かに気づいたように顔を上げた。
 少し考え込み、確信を得たように千之助を見る。

「そうだ! 考えてみれば、病になった奴らは、家がある。そう、何人かは一応家があったんだよ。村の外れのほうだから、ちょっと貧しかったり、ちょいと訳ありで家に居づらかったりした子らだよ」

「そいつらは、今も家にいるのか?」

「・・・・・・わからない。何せ、外れのほうの家は、あんまり交流ないから」

 少し居心地悪そうに、冴が言う。
 山間の小さな村では、よくあることだ。
 昔ながらの土地の者でない人や、何かしでかした人間は、村八分とまではいかなくても、村の者とは一線を引かれる。