「でも結果的に言えば、その…マカが言う座敷わらし現象は、彼の力によるものだったんだろう?」

マミヤが心配そうに声をかけてくる。

「みたいだな。あれから数日経つが、クラスメート達のサクヤへの態度は変わらん」

ハズミに泣きながら抱き着かれながらも、マカはイスに座り、マリーが作ったアイスティーを飲む。

「まあ問題があるとしたら、マノンの所へ行くかもしれない可能性だが…。それも薄いかもしれんな」

「どうしてそう言い切れる?」

「お前達と同じ理由さ、マミヤ。所詮、本家に頼らなければならない存在。不興をかったところで、サクヤの一族全体の得にはならないのさ」

「まあ確かにねぇ。マノンは個人には動くけれど、団体には興味なさそうよね」

「ああ。マリーの言う通りだ。アイツは人の多いのをうっとおしいと思っているフシがある」