―数時間後、夕日が溶けて消える頃になり、ようやく人気が無くなってきた。

「あ~、目がイタイ。遊びすぎたな」

「マカ先輩、お強いですね。でも攻撃方法とかが真っ直ぐ過ぎて、分かりやすいです」

「それでもダメージをくらっただろうが」

「ですね」

リリスは苦笑しながら、こめかみを指で抑えた。

「そう言えば、送り迎えをしているメイドたちに連絡しましたか?」

「ああ。話が終わるまで、駐車場で待機しているらしい。終わったら連絡するからと言ったんだがな」

そう言いつつ伸びをしたマカの体は、バキバキと音が鳴った。

「にしてもソウマのヤツ、いつになったら来るんだ?」

「連絡してみてはどうです?」

「だな」

マカはケータイを操作し、ソウマに電話をかけた。

しかしすぐ近くで、ソウマの使っているケータイ電話の着信音が聞こえた。