「それも多少はあるが…忍耐性を付けた、というのもある。お前だって多少はそういう訓練、受けているだろう?」

「魔女は特に、ですね。薬や術の忍耐性に関しては、魔女はトップにいると思っています」

「そうか。…んっ、メールか?」

そこでマカのケータイが震えた。

見てみると、ソウマからのメールだった。

『放課後になりましたら、リリスさんと共に学校の屋上にいてください。人気がいなくなりましたら、お話します』

「ソウマのヤツが、何か掴んだらしい」

「サクヤのことですか?」

「ああ。放課後、空いているか?」

「ええ」

「なら人気がなくなるまで、屋上でヤツを待とう」

「分かりましたわ。一緒にいる方が、マカ先輩を守れますしね」

「…言葉に反して、そのニヤけた顔をどうにかしろ」

「それはすみません」