リリスは自信ありげに微笑み、頷いた。

「誓えます。今はとりあえず、マカ先輩の安全が第一と考えていますから」

「…ならとりあえず、契約成立だな」

「マカ…」

「お前が渋るのも分かるぞ、ソウマ。だがコイツは強い。文句なしに、な。そして残念なことに、今の私には味方が少なすぎる。一時でも魔女の力を借りられれば、これほど強い味方もいないだろう」

「諸刃の剣と思いますが…。分かりました。あなたの言う通りにしましょう。ですがこの話し、長に報告してもよろしいですね?」

「あんのクソジジィに?」

マカの顔が、女子高校生とは思えないほど、そして有り得ないほど醜く歪む。

「そんな顔なさってもダメですよ? あなたのことに関しては、特に細かく報告するようにと言われているんですから」