あなたは、だぁれ?

「ではカガミに聞いてみるのはいかがです?」

「…あの人間の体を材料とした商品を置いてある、アンティークショップの店主か」

マカの顔がますます歪む。

「カガミも情報屋です。裏の事情には詳しいですよ?」

「むーん…。アイツには貸しがあるから、少し会いにくいんだが」

「でもマカ先輩が会いに行けば、大喜びしますよ。カガミ、マカ先輩を気に入っていますから」

ニコニコと笑顔で語るリリスに対し、マカはぐったりした。

「…妙なモンには好かれたくない」

「あら、カガミにはミコトがいますし」

「また新たな名前が出てきたっ! 誰だ、そいつは!」

「ミコトはカガミお抱えの職人です。カガミの店の品物は、全て彼女が作っているんですよ」