六花の約束

なーんて、ね。

よし!稽古やろう!

「蘭っ!教えて!」

あたしは振り向いて、蘭に言った。

「あ…はい」

……?

蘭、なんかそっけない…?

って、前からそうか…。

でも、なんか…。

なんか、いらついてる…?

不思議に思いながら、あたしは蘭の後をついていき、稽古をしてもらった。

…なのに。

「蘭?これでいいの?」

「……………」

「蘭っ」

「あ…はい、ここはそうですね…」

蘭は上の空。

あたしが何回か呼ばないと、気づかない。

おかしいなぁ。

蘭が、上の空だなんて。

稽古が、終わり、蘭が立ち去ろうとしたとき。

「蘭。話しがあるんだけど」

あたしは自然に蘭を呼び止めた。

話しがあるって…何もないよ…!

あ、冷たくする理由を聞くんだった!

「……いいですけど…」

少し困った様子だ。

━ずきっ…。

なんか、胸が痛い。

前は、あたしと話そうと言ったとき、困った様子なんて見せなかった。

いつも笑顔で、何ですか、って、どうでもいい話も聞いてくれたのに。