六花の約束

「…普段は、ちゃんと呼んでるよ?」

あの時は、びっくりしたから…。

蘭が怒ってて怖かったし…。

「うーん。でも、普段の態度もわかりやすいんじゃないの?」

…わかりやすいだろうか。

「自分じゃ、よくわかんない」

分かるほうがすごいんじゃないか?

いちいち、自分の態度なんて考えてないし。

蘭に対しても、蘭以外の人に対しても、態度なんて変わってないと思う。

「…まあ、自分では分からなくても、他人からしてみればわかりやすいのなんの」

「そんなに~!?」

じゃあ、日海は気づいてる…?

日海、以外と勘が鋭いからな…。

ばれてるかも。

「じゃああたし、やばいじゃん!!」

ほとんどみんな気づいてるってこと!?

やばいよ~。

父上と母上にまで気づかれたらどうしよう?

絶対反対されそう…。

って、そんなことじゃなくて!

「蘭に気づかれてたら、どうしよう~」

気づかれてて、あたしが嫌いだから、避けてるの?

…だめだ…。

頭が痛くなってきた…。

「ああ、蘭って人は、気づいてない」

津田さんは、さらっと言ってのけた。

「気づいてない…?」

本当…?

気づかれてたら、あたし終わりなんだけど。

「凜姫と同じように、鈍感というか、鈍いというか…。そんな人っぽいから」

「…鈍感も鈍いも、意味一緒じゃないか…?」

「そうだなぁ!あははは…」

あははは…じゃないよ、まったく。

と、いうか。

ちょっとしか蘭を見ていないのに、よくそんなこと分かるなぁ。