六花の約束

「…剣が強いと聞いたからだ。剣の相手をしていただきたくてな」

…やはり、変わり者だ。

「…あたしには興味がないってことか…」

「ん?なんか言ったか?」

はっ…。

「いや、何も」

「そうか」

あぶな…。

思わず口に出しちゃった…。

けど。

あたしとの結婚に興味がない人もいるんだな。

今までの人は、みんな地位だけしか興味がない人たちばかりだったから。

ちょっとうれしいかも。

だからって結婚しないけど。

「…他に、姫について興味はないのか?」

なんとなく気になった。

「そうだなぁ…。美人だとは聞くが…」

……美人って…あたしが!?

有り得ない。

どこからそんなうわさが流れているんだ。

取り消したい…。

「結婚したいとは思わないな」

これまた意外な。

美人って聞いてるんなら、会うまでは結婚したい~って思わないのかな?

実物みたら、美人じゃないから結婚する気は失せるだろうけど。

「なぜ?」

「…心に、決めた人がいるんだ」

へぇ…。

「あたしと一緒」

そう言って微笑んだ。

あたしにとって、結婚したい人なんて…。

一人だけだ。